わかる!5大栄養素図鑑

きみの体を支えるヒーローたちを知ろう!

健康のヒケツは「バランス」

食事からとるエネルギーの理想的なバランス(PFCバランス)を知っていますか?下のグラフは、三大栄養素からどれくらいの割合でエネルギーを摂るのが理想的かを示したものです。健康な体づくりには、このバランスを意識することが大切です。

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炭水化物

炭水化物は、私たちの体が活動するための主要なエネルギー源です。特に脳はブドウ糖を唯一のエネルギーとしているため、集中力や思考力を保つために欠かせません。このセクションでは、エネルギーの源である炭水化物の役割や種類、どんな食品に含まれているかを詳しく見ていきましょう。

役割

体を動かすエネルギーになる。 脳の唯一のエネルギー源。 食物繊維は腸の働きを助ける。

種類

糖質(ブドウ糖、砂糖、でんぷん等)と食物繊維に分けられる。

多く含む食品

ごはん、パン、麺類、いも類、砂糖、果物など

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タンパク質

タンパク質は、筋肉や内臓、皮膚、髪の毛など、私たちの体そのものを作るための重要な材料です。また、体の機能を調整する酵素やホルモン、病気から体を守る免疫物質もタンパク質から作られます。体作りの基礎となるタンパク質の秘密に迫ります。

役割

筋肉、臓器、皮膚、髪の毛など、体をつくる。 酵素やホルモン、抗体(免疫物質)の材料になる。 エネルギー源にもなる。

種類

約20種類のアミノ酸から構成される。体内で作れない「必須アミノ酸」は食事から摂る必要がある。

多く含む食品

肉、魚、卵、牛乳・乳製品、大豆製品(豆腐、納豆など)

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脂質

脂質は、少量でもたくさんのエネルギーを蓄えることができる効率の良いエネルギー源です。また、細胞膜の材料になったり、体温を保ったり、特定のビタミンの吸収を助けたりと、目立たないながらも多様な働きをしています。脂質の上手な摂り方について学びましょう。

役割

効率の良いエネルギー源。 細胞膜やホルモンの材料になる。 体温を保つ。 脂溶性ビタミン(A, D, E, K)の吸収を助ける。

種類

肉の脂身などに多い「飽和脂肪酸」と、魚や植物の油に多い「不飽和脂肪酸」がある。

多く含む食品

食用油、バター、肉の脂身、魚、ナッツ類、アボカドなど

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ビタミン

ビタミンは、他の栄養素が体の中でスムーズに働けるようにサポートする「潤滑油」のような存在です。必要量はわずかですが、ビタミンが不足すると様々な不調の原因になります。ここでは、水に溶けやすい水溶性ビタミンと、油に溶けやすい脂溶性ビタミンの2つのグループに分けて、それぞれの特徴と働きを探っていきます。

ビタミンA

化学式: C20H30O

役割: 目の健康、皮膚・粘膜の維持

食品: レバー, うなぎ, 卵, 緑黄色野菜

不足すると: 夜盲症, 免疫力低下

ビタミンD

化学式: C27H44O

役割: カルシウムの吸収促進、骨の形成

食品: 魚, きのこ類, 卵黄

不足すると: 骨軟化症, くる病

ビタミンE

化学式: C29H50O2

役割: 抗酸化作用、血行促進

食品: 植物油, ナッツ類, アボカド

不足すると: 冷え性, 肌荒れ

ビタミンK

化学式: C31H46O2

役割: 血液凝固、骨の形成

食品: 納豆, 緑黄色野菜

不足すると: 血が固まりにくい

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ミネラル

ミネラルは、骨や歯といった体の構成成分になったり、神経や筋肉の働きを調整したりと、生命活動の維持に不可欠な栄養素です。体内で作ることはできないため、食事からしっかり摂る必要があります。必要量が多い「主要ミネラル」と、ごく微量で働く「微量ミネラル」に分けて、その重要な働きを見ていきましょう。

カルシウム

化学式: Ca

役割: 骨や歯の形成

食品: 牛乳・乳製品, 小魚

不足すると: 骨粗しょう症, イライラ

リン

化学式: P

役割: 骨や歯の形成、エネルギー代謝

食品: 肉, 魚, 卵, 豆類

不足すると: 筋力低下

カリウム

化学式: K

役割: 水分バランス・血圧の調整

食品: 野菜, 果物, 海藻

不足すると: 脱力感, 不整脈

マグネシウム

化学式: Mg

役割: 骨の形成、酵素の補助

食品: 海藻, ナッツ類, 豆類

不足すると: 筋肉のけいれん

ナトリウム

化学式: Na

役割: 水分バランス調整、神経伝達

食品: 食塩, 醤油, 味噌

不足すると: 脱水症状, 疲労感

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