信号機①
動作順:赤+「←」「↑」(10秒)⇒ 黄(3秒)⇒ 赤+「→」(5秒)⇒ 黄(3秒)⇒ 赤(10秒)
停止中
詳細解説:直進・左折と右折を分ける制御(3灯式)
通常の3灯式(青・黄・赤)信号機をベースにした右折分離制御です。最初は「赤信号+直進・左折矢印」で直進と左折の車だけを通し、一度黄色を挟んでから「赤信号+右折矢印」で右折車だけを通します。
直進車と右折車が交差点内に同時に進入しないため、いわゆる「右直事故」を効果的に防ぐことができ、全国的に導入が増えている方式です。
【実際の導入例】
東京都内でも交通事故防止の観点から近年急速に導入が進んでおり、特定の交差点に限らず、環状七号線や甲州街道など、交通量の多い主要幹線道路の多くの交差点で標準的な安全対策として採用されています。
信号機②
動作順:赤+「←」「↑」「→」(10秒)⇒ 青(10秒)⇒ 黄(3秒)⇒ 赤(10秒)
停止中
詳細解説:全方向矢印から始まる制御
最初に「赤信号」と「全方向(左・直・右)の矢印」が同時に点灯するタイプです。一見すると普通の青信号と同じように見えますが、これは時差式信号機などでよく見られる特殊な制御です。
矢印信号が出ている間は「対向車は赤信号で停止しているため、すべての方向に安全に進んで良い」という強力なサインとなります。対向直進車を気にせず安心して右折できる時間を明示的に作っています。
【実際の導入例】
東京都内では、西東京市の新青梅街道にある「保谷新道」交差点などで、この全方向矢印から始まる方式(先発式時差式信号機)が導入されています。
信号機③
動作順①:赤+「←」「↑」(10秒)⇒ 黄(3秒)⇒ 赤+「→」(5秒)⇒ 黄(3秒)⇒ 赤(10秒)
停止中
詳細解説:時間帯で切り替わる高度な制御
時間帯によって動作方式そのものが変化する特殊な信号制御です。上部のボタンを切り替えて動作を確認してみてください。
- 平日朝7時~9時(動作①): 通学・通勤の歩行者や自転車が多いため、直進・左折と右折を完全に分ける「右折分離」となり、横断歩行者の安全を最優先にします。
- それ以外の時間(動作②): 交通量が落ち着くため、通常の「青信号」による制御に切り替わり、対向車に注意しながら右折も許可して交通の円滑化を図ります。
【実際の導入例】
東京都内の具体的な交差点としては、港区の「芝五丁目」交差点や、通学路に指定されている生活道路と幹線道路が交差するスクールゾーン周辺において、時間帯指定の右折分離制御が運用された実績があります。
多くの場合、信号機の上に設置されたLEDの情報板(可変標識)で「右折分離信号」といった文字を表示し、ドライバーに現在の制御状態を知らせています。
信号機④
動作順:赤+「←」「↑」(10秒)⇒ 青(10秒)⇒ 黄+「→」(3秒)⇒ 赤+「→」(5秒)⇒ 黄(3秒)⇒ 赤(10秒)
停止中
詳細解説:青信号を挟む複雑な時差制御
直進と左折を矢印で先に通し、次に「青信号」で全方向(対向車に注意しながら右折も可能)を通します。その後、黄色信号を挟んで右折車だけを安全に通す「右折矢印」が出ます。
交通量が多い交差点で、時間帯によって各方向の通行量を細かく調整する必要がある場所に設置される、高度な時差式制御です。黄色の時にも右折矢印が維持されるのが特徴です。
【実際の導入例】
東京都内では、国道16号線の「堂方上」交差点や、五日市街道の「武蔵五日市駅前」交差点などで、この高度な制御方式が導入されています。
信号機⑤
動作順:左赤+「←」「↑」(10秒)⇒ 黄(3秒)⇒ 右赤+「→」(5秒)⇒ 黄(3秒)⇒ 右赤(10秒)
停止中
詳細解説:視認性を高めた赤2つの右折分離制御
信号機①と同じく右折車を分離する方式ですが、メインの信号機が「赤・黄・赤」という特殊な配列になっています。直進・左折の矢印が出ている時は「左側の赤」が、右折の矢印が出ている時や全停止の時は「右側の赤」が点灯します。
赤信号の位置を変えることで、「通常の青信号と誤認して右折してしまう」といった錯覚や見落としをより強力に防ぐために設計された専用の信号機です。
【実際の導入例】
東京都内では、青梅市の青梅街道にある「野上」交差点などにかつて導入されていました(※現在は機器の更新等により、通常の信号機配置に変更されています)。
なぜ特殊な信号機が必要なのか?
通常の「青信号」は、直進・左折・右折のいずれの方向にも進めますが、対向車も同時に青信号である可能性があります。そのため、右折時は常に対向直進車に注意を払う必要があります。
しかし、交差点の構造や交通量によっては、ドライバーが対向車の動きを予測しづらく、重大な事故につながるケースがあります。
安全を確保するための「矢印信号機」
矢印信号機は、進める方向を明確に指示するだけでなく、ドライバーに対して「他の交通と動線が交錯しない(対向車は止まっている)」という安心感を与えます。時差式信号機や右折分離制御といった特殊な信号機は、複雑な交差点における安全確保のために重要な役割を果たしています。